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画像補整と切り抜き作業 [DTP]

最近はゼロからの広告制作より
流用訂正とか外部データを入稿用に整える、
といった依頼が増えています。
増えているというより、そう言う作業ばかり、という感も…

今回の依頼は入稿された写真が色調整がされていないようで
全体に暗く暗部のトーンが出ていないのと
切り抜きが綺麗じゃないので
画像を明るくして綺麗な切り抜きにして欲しいということ。
ま、来る仕事は拒まずなのでこういう仕事にもこういう仕事にもお応えしますし
こういう作業は経験しないと馴れていかないので大歓迎。

ということで受けたのですが
依頼者はデータ入稿先(データ整理して面付け作業するところ)に
「そういう依頼は受けない」と断られ
作業をしたデザイナーには「画質調整は専門家の仕事」と断られ、
入稿も夕方に迫った昼の依頼。

僕の考え方も、デザイナーが写真の色調整をするのは範疇ではない、という考え。
何しろ自分の作業場ですら、MACとWINで同じ画像の色質が違い
しかも最近の経費削減で印刷紙の質が落ちている、
と言った理由で仕上がりを想定しての色調整なんて
デザイナーにはまず無理ですからね。

何とか間に合わせたものの、
どうやらすでに色調整が施された画像、
プリントすると気になる部分はあるものの、切り抜きはそれなり。
そして、RGBという印刷を想定していないデータで
さらには低画質の最高圧縮保存…
これはだめです。
こんなデータではデザイナーを擁護できませんね。
専門部分は担当するプロがすべき、だからこそ
デザイナーとしては入稿データとしての責任は持たないとね。

さらに後で気づいてびっくりしたのは
入稿写真がプロカメラマンの撮影による物だったこと。
そういえば以前にもありました。
印刷仕上がりがわからないのでカラー調整はしませんと
素のデータを入稿するカメラマン(さすがにRAWデータではないですが)。
依頼された写真は暗部が潰れ、一度カラー調整がされているので
トーンがほとんどない状態(明るくすると2階調ぐらいになってしまう)。
カラー調整はデザイナーがやったかも知れないものの
元が良くなかったからやったんでしょう。
カメラマンがプロとしての仕事をしなかった、そうも思えます。

DTPの仕事もソフトが簡単に使えることで素人でも簡単に始められるようになり
質の低いデータが増えているようです。
経費削減で「形になっていればいい」的な作品もあるかも。
そうこうしていくうちに、プロの意識で仕事をしている僕らも
十把一絡げにされて信用を落としていく、
という状況は勘弁してもらいたいものです。
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