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真実が見えなくなっている

「マイ箸」を持参して割り箸を使わないことがエコ、という話は
今、割り箸の原料は、日本の山林で森を育てるために発生する間伐材を利用しているので、
割り箸を使わなくなることは間伐材を有効に活用できないため
エコにはならない、と以前聞いたことがあり、実際にあちこちでその内容を目にします。

もうひとつは、有料化や廃止が進むレジ袋。
ウソ記事の多い週刊誌での記述なので信憑性は微妙だけど
スーパーなどで使われているレジ袋は原油から出るかすみたいなものを原料としていて、
市場に出ている袋としては最先端のエコ袋、ということらしい。
これを廃止すればかすを燃して処分しなくてはいけないので
もちろん無駄なエネルギー消費とCO2が発生。
さらにエコバックと称されるものは何度も使うためのもので
素材・原料費はレジ袋の比ではない上、古くなれば当然買い替えるため
エコバッグも消費が進めばエコではなくなる、という論理。

◎割り箸
割り箸は現在、間伐材の利用が減って中国からの利用が増えているとのこと。
中国国内での割り箸利用も増え、そのために森林の伐採が進んでいるという話。
つまり、国内間伐材の割り箸は少し高め→安い中国産が進出
ということは、マイ箸の普及を進めて日本国内だけでも割り箸を減らせば
中国の森林伐採の進行が鈍る……のは無理でしょうが、
今のマイ箸の方向はあながち間違いでもない、ということになる?
といいつつ、本当のところは森林のためには間伐は必要なことで、
高い国内産の割り箸を使う、ということは
重要なことなのかも知れない、ともいえるらしい。
そのお金でさらに植樹が進み森林が増えていくから、ということでしょうか。

◎レジ袋
一部に「レジ袋は石油の残りかすから作るので削減は意味がない」
という主張があるが、それは誤りだという意見。
ナフサ供給のバランスは崩れていて、ナフサ需要の削減に、袋の削減は効果があり
エチレン自体、他の用途に幅広く転用可能な原料であって
決して「余り物」ではなく、
レジ袋の分を他の用途に有効活用することができる……これがWIKIでの内容。

…というように、どの情報をどう取り入れるかで
深い知識を持たない僕たちは、偏った意見を支持することになるんですね。
WIKIにしても、多くの人が加筆修正すると言っても、
それが必ずしも間違いのない方向に行くとは言い切れません。

たまにTVなどで意見を主張する芸能人や文化人も
ただ単に偏った情報を取り入れてしまい
その意見に固執する、なんてことは普通に考えられます。
それを聞く一般の人たちはとりあえずはTVのいうことだから
信じてみる、ということになるのでしょう。

情報が巷に溢れているから、
そこから正しいと思われる情報を取捨選択しろ、というのは
ここまで情報が交錯すると、どだい無理な話。
そこに持ってきて、意図して大衆を間違った方向に導こうとする輩も多く、
どうしようもありません。
せめて、政府の人間が正しい道を示すべきだと思うのですが
残念ながらそこではさらに利権が絡むので、
決して正しい道に導かれるなどとは思えません。
いったい、僕たちは情報の正しさをどのように判別したらよいのでしょうか。
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