現実感がないから愉しめる

…と女優さんが
サイコパスが主人公の小説を読む理由を語っていました。
連続殺人犯が連続殺人犯を狙う…
そこまでのサイコパスとなると、理解もできないし
普通の主人公のように入り込むことがないので
単なるお話しとして楽しむことができるのだとか。

とりあえずは同意できるように思いはするものの…

僕はミステリー好きなのですが
日本の小説はほぼダメで、
海外のミステリーを愉しんでいます。

理由は、現代の日本で起きる小説内の事件に
現実感が全くなくミステリーのトリックや内容自体が
全て嘘っぽく見えてしまい
お話自体を愉しめないこと。
それこそ状況設定が今の暮らしと同じなのに
自分の世界で、小説のようなことが起きるはずもなく
ましてや、謎解きをする探偵が活躍する、なんてことも
全くイメージできない、つまりそこに描かれている
世界観に全く嵌まらないから…なんですね。

それが、海外のミステリーとなると
海外で暮らしたこともないので
そういう街で不思議な事件が起きる、という
世界観に普通に入り込める…
ということで、小説に登場する主人公と共に
謎解きに挑戦することに嵌まることができるわけです。

SFでもそうですね。
全く架空の世界、架空の設定だから
イメージを膨らませてその世界に漬ることができる…はて、おかしいな。
女優さんの言ってたことと逆を言っている？

文字にして見て分かりましたが、
この女優さん、ひょっとすると「演技」をしたことがないのですかね。
自分が理解できる、共感できる演技しかしたことがない…とか？
不思議だなぁ、それで演技するのを愉しめるんですかね。
自分ではない架空の人間を演じるのが演技だと思っていましたが。