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最近の殺陣 [テレビ]

新作映画のプレミアでゆるキャラが出てきて
刀を振り回した後、鞘に戻せなくて
主役の俳優さんが手伝っていました。
その時目にしてびっくりしたのが
刃先を鞘にあてて指で触れていた動作…指が切れちゃいますよ。
…って思っていたら、そういえばこの主人公、刃先が峰状になっていて
切れないのだという設定でしたね。
この時のゆるキャラが持っていたのもそういう設定だったのかな?

ところで刃先が切れないようにしてある、って漫画設定とは言え
発想が馬鹿すぎてびっくり。
まず、普通に切れる刀で相手を切る場合
刀の重さと振り回すスピードで一瞬にして振り抜き
反撃が出来ないように一瞬にして死に至らしめます。

峰打ちの場合は
相手の次の動作が出来ないように急所などに強い痛みを与えます。
なので振り抜くのではなくばしっと当てて刀を振り戻します。
つまり切る動作と峰打ちとは振り方自体が全く異なります。

峰打ちで強く振り抜くとどうなるか…
切れない(つまりなまくら)刀で強く叩き抜かれるので
当然骨が折られるわけですが、死ぬような強烈な痛みを受けながら死ねない
もちろん、中には打ち所によって死ぬこともあるわけですが
当然切られるよりも長い痛みを受けて死ぬ、ということです。

つまり、切られるよりも酷い目に遭う、ということ。
それでも死ぬよりはいい、と思うのは本人次第。
多分、主人公が去った後には事故で障害に遭ったような浪人が
あちらこちらを歩き回っているんでしょうねぇ、なんて迷惑な…

ところでかなり前からですが
まともな殺陣を出来る人がほとんどいなくなりましたね。
殺陣師と呼ばれる人もそんなレベルだから仕方ないのかな。
素人目でいくつか気になるのが
刀を振って切りに出る時に、
ほとんどの人が相手との立ち回りを優先して刀と刀を持った腕が先に出てしまう。
剣道をやったことのある人なら知っているように
刀を相手に振るのと同時かそれより先に踏み足が出る必要があります。
足でどんと踏ん張ることによって最大の力で刀が振り回せるからです。

もうひとつは、刀がどうやって鞘に収まっているかを知らないのかな、という印象。
刀は鍔と刃先を継ぐ部分に少し太くされた部分があります。
刀を鞘に収める時に、そこで引っかかってぎゅっと押し込むことで
鞘にしっかりと収まります。
その状態であれば鞘を持って振り回しても刀は飛び出ません。
ということは刀を抜く時には一旦その部分を押し出す必要があるのに
ほとんどの人はその動作がなく立ち回りに入ってしまいますね。
居合抜きなんかでも構える時にすくっと鞘から外す動作が必要なんですけどね。
当然鞘に戻す時はすっと鞘に入った後にぎゅっと押し込む動作が続くのですが
最近は全くそういう動作を目にすることがないのが残念。
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