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写真みたいな鉛筆画 [イラスト]

写真だと思ってみていたものが鉛筆画と聞かされて驚く。
もちろん、その技術・努力には驚かされるのですが
それが作品として表に出てくることにはどうしても「?」が付いてしまいます。
デッサンを学んだり美術学校に行った人は誰でも経験していると思うのですが
あれは画力を学んでいく上での一過程に過ぎません。

TVを見ていたら突然出てきたのが写真のように描く鉛筆画。
さすがに息子も「すっげぇ」と発していました。
ま、一見すればそういう驚きがでるのは当然。
でも昔のように写真機器のレベルが低い時ならいざ知らず
PCやアプリの発達で写真の表現が本物以上に引き出せる時代、
写真のように描けた鉛筆画にどんな意味があるのやら…
と思って見ていたらなんと200万で売れている、とか…へ?

ま、それを満足する人がいるのなら提供すればいいですけど
不思議ですねぇ。
テレビでは動画を見ながら描くとか言っていましたが
静止していたので出力すれば済むこと。
プリントアウトされた画像を全く同じように鉛筆で表現する場合
自身の技術を上げるために描くのであれば
目で見て紙の上に写していくことで対象物を見る→描くという作業を
身体にしっかりと覚え込ませ、自分のイメージした絵を
しっかりカタチに出来る技術をマスターする。
それが、金を稼ぐことが目的であれば
プロジェクターで紙の上に映し出したりしてトレスしたりもします。
あとは時間をかけて会得した技術で鉛筆による陰影表現をするだけ。

番組から依頼されて仕上げた絵を見れば
やはり技術的にはデッサンを学ぶ学生のレベル。
本当に購入する人がいるのかはどうにも眉唾物ですね。

話は変わりますがある番組で肖像画を生業としているらしい画家さんが出ていました。
なんと100号サイズで2,000万円だそうです。
写実画なので写真との違いをとくとくと語っていましたが
もっともらしく聞こえつつ、絵ならでは表現というのも過去の話で
フォトショップなどを使えばなんでもできる時代です。
しかも絵自体は特に抜きん出たほどの凄さもない。
どこの業界でもそうですが営業力のほうが必要だったりするのでね。

本人に会わなければしっかりと表現できない、というのは
似顔絵を描く人ならだれでも感じることで
取り立てて言うほどの発言ではないですが
確かに会えずに描いた被写体のレベルは低い。
それにしても羨ましいなぁ。
誰にでも描けるのに誰にでも金儲けのチャンスがあるわけじゃない…
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