15％以上節電した家庭に、QUOカード（500円分）を贈る節電奨励策

なんかニュースでやっていましたが、
こういう発想っていつも何だかなぁ、と思うのですが。
だって、家計を切り詰めるために
すでにぎりぎりまで節電している家庭ではこれ以上の節電なんてできるはずもなく、
家計に余裕があるから節電なんて全く考えることもなく
湯水のように電気を使っていた家庭なら15％以上の節電なんて何でもない…

…ということは、ぎりぎりの家計でやっていたところにはご褒美もなく
余裕のある家庭にはご褒美がある…
極論すればそんなことになりかねない、ですよね。

よくある「禁煙したらボーナス」とかいった
会社内でおきる禁煙イベントもそう、
すでにすべきことをしている人をきちんと評価した上で行われるイベントなら
誰もが満足できるはずですが、
実は「喫煙」だったり「電気の無駄遣い」だったりは
別に他人から言われなくても止めた方がいい行為で
ご褒美をもらえるからやめるようなレベルでは
「禁煙」も「電気の無駄遣い」もすぐ元に戻ってしまうでしょう。

自分のためにすでにやっている人が
そんなことは思わないと思いますが
そんな特典が付くのなら無駄遣いをしていれば良かった、
と思っても不思議はなく、
将来的に見れば逆効果のやり方ではないかと。

そういうご褒美で動く程度の節電は
ご褒美もらったら簡単に元に戻る、といったところでしょう。

あ、そういえば電力会社は基本的には電気をたくさん使ってもらって稼ぐのか。
普通に余裕があるときはばんばん使ってもらえる客が上得意？
と考えると上得意様にちょっとだけ我慢してもらえたら、と
ご褒美を渡すのは当然のことなのか…