いつも以上に感じる政治家との温度差

さて、酪農家の人が原発事故のせいで
加工前牛乳が出荷停止となり、30頭の乳牛を処分。
しかも避難区域ではないので補償もないだろうと悩み…自殺…というニュース。

全くおさまる気配のない原発事故に
一般の人たちの「原発反対」の声が大きくなってきていることに対し
自民党の幹事長が「集団ヒステリー状態」と言ったとか。

ま、野党なので先頭を切って原発事故の対策を取れない、
と言えるかも知れませんが
今、起きている原発事故に対して起きてくる批判の声は
現実に「自殺者」が出るほどの危機的状況にあるからで
それは全て適切な対処の出来ていない間抜けな政府の責任でしょう。
もちろん原発を「安全」なものとして
主導して来た政党だから
今、原発反対の声が大きくなり、野党に成り下がったからと
意見を変えるのもおかしな話ですが
それでも今言うべきことじゃない。

それに想定外の原発事故が起きた時点で
プライドなど捨てて海外の協力を得、
可能な限りの対応策を取っていれば
もう少し手際よく処理もできていたかも知れないのに
それすらできなかった。

どんなに万全な対策をとっていても
災害は起きる、想定外も起きてしまったのだから仕方がない…
肝心なのは被害を最小限に食い止め
より安全に暮らせる環境を取り戻すこと。
それすらできていないのに
「原発反対」の声がヒステリーなどと
自らのことを棚に上げて言える感覚というのは
やはり一般とは「ずれている」としか言いようがないですね。