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乳がん検診の啓発ポスター [デザイン]

「まさか、私が」と毎年9万人が言う。
コンセプトは理解できるし、コピーも問題ないですが…
そのビジュアルにガラガラ抽選器は
非難されるのは当然ですね、男の僕でも分かる。

これは公募作品で、グランプリに選ばれたとか。
審査委員長のコピーライター氏はこの作品を目にして
「そんな見方もあるのかと魅力を見つけて行けた作品」
と評したとか…クリエイターとして恥ずかしい限り…馬鹿ですか。
日本のデザイン界のトップにいるのは
こういうピントのずれた輩も多いのは事実。

素直に捉えれば、乳がんを見つけることは「当たり」ではなく「ハズレ」。
「まさか私が」「乳がんだった、早期に発見できて嬉しい」となるのはそこじゃない。

そして「乳がん検診の啓発」という部分に関しては
データを元にした詳細な検証もなされていないようですね。
ネットの記事には、定期検診を受けていても乳がんになる人がいる…との指摘も。
つまり、乳がん検診自体の信頼度が低いことも
検診を受けない理由の一つのようです。
さらに、その方はしこりを見つけたときには病院に「良性」と言われ
骨折による入院で乳がんの転移が分かった、とか。

もちろんそれはレアケースかも知れないし
乳がん検診で早期発見ができ、救われた人もいるはず。
とはいえ「乳がんが見つかり早期治療ができて救われた事」は
当たりでも「乳がんが見つかったこと」は
どこから見てもハズレ…ですね。
いずれにしても、やはり女性の人生を左右する検診を
くじ引きの当たり外れで表現するのはだめです。

乳がん検診の正確度を上げるのはもちろん、
何故、検診に積極参加しないのか、を
もっとしっかり精査してから公募をした方が良いかと。
イメージだけでデザインするとこういうことになる、
肝に銘じて欲しいですが、件のコピーライターは
どうとも思っていないんでしょうねぇ。
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