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パソコンがなかった頃の仕事は効率が悪かった? [デザイン]

そんな記事…そりゃ当たり前だろ…とは思ったものの
以前から気になっているのは
アナログ時代の方が量をこなせていたことですね。

昔のアナログデザインは
カンプ用のペーパーに
写真はトレスしてマーカーで着色、
文字もマーカーで手書きして
本文があればラインを引いて文章は原稿用紙に手書き。
基本的にはこんなやり方。

予算があったり、金のある事務所だと
写真はプリント、
文字は写植で、色を付けたければインレタを作る。
本文も写植を打ち込んでしまったり…となると
ま、版下をカンプ時点で作成して色づけをする、
と言ったところですね。

僕らレベルでそんなことをすれば
予算以上に経費がかかるのでそんなことはできません(笑)

そしてカンプがOKになれば
版下作成のフィニッシュ指示と
色指定を付けて版下製作と印刷の担当に渡す、と言う手順。
よくよく考えるとデザインを考える以外の実時間は
半日もかからない…あらまっ

もちろんお金を掛ける事務所は
素材準備に2〜3日かかりますけどね、それはそれ。

そして現在
画像はデータでもらい
コピーは打ち込んだテキストを流し込む。
実はこちらもデザイン決定後の作業時間は一日もかからない。
問題はその後。

提案したデザインに要望を反映した修正を入れてからです。
昔のアナログ作業なら大幅変更もない修正なら
版下作成・印刷への指示ができるものを作成して入稿。
それでデザイナーの手を離れるのですが…

現在はPCで入稿データが作成できるので
プレしたデザインを要望に合わせて修正し
画像を全て実画にして打ち込んだテキストにも修正を反映させる。
そして印刷時にエラーが出ないかデータをチェックして納品、と言う流れ。
つまりいつの間にかデザイナーが「版下作成」と「製版」という
印刷直前までの仕事をするわけです…ふぅ。

実はデザイナーの報酬は
アナログ時と今のデジタル入稿と変わらない(大笑)…何故?

たまに入稿版下を作成すればその料金ももらえたのにね。
なんだこりゃ。

つまり実質的な効率は上がったけど
余分な作業は増え、料金は上がらず、手間がかかるようになってしまった…
ってなことですね(笑)
そりゃ作業量減るわ。
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