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沈黙のパレード [推理小説]

ご存じ、東野圭吾さんの新作です。
僕はテレビのガリレオで知ってから
名前を見つけると読むようになった作家さん。
それなりに楽しめるのは相変わらずなのですが
最近気になっているのは
「海外ミステリードラマのエピソードに似た設定が多い」こと。

東野圭吾さんの、ある作品の後書きで
別の作家さんがその作品と同じトリックを海外ドラマを見て思いついたらしく
「先にやられてしまった」ので途中書きの作品を捨てた、
と言うことを書かれていて読んでみたのですが…
その作品は確実に海外ドラマによくあるトリックネタでした。

そういえばと、他の作品を思い返してみると
案外海外ドラマで見たようなネタが
あちこちにちりばめられている気もします。
とはいえ、海外ドラマのいろいろなシリーズで使われている
定番ミステリーとも思いますけど。

東野さんの作品は最後まで楽しめるのですが
トリックそのものは特に新味はなく
どちらかというと「あ、そこでそのネタを使うか」
というのが素直な感想。

以前から思っているのですが
海外のミステリードラマは
各エピソードを書籍化してもそこそこ楽しめるものが多い。
基本的には長期シリーズになると
どの作品でも使われるような定番ネタも多く
最近はIT環境になって使い古されたネタも
時代に合わせて味付けもされてます。

今回の「沈黙のパレード」では
湯川教授の事件への関わり方が今までと異なり
ぎりぎり、殺害方法に化学の知識が必要ではあるものの
完全に探偵の領域まで侵入している感じでした。
東野さん自身は長編を得意としているようですが
もう少し捻りのきいた犯罪トリックネタで
すっきりと事件を解決する短編が見たい。
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