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ソフト解説本 [DTP]

イラレの最新ヴァージョンはCC2014ですかね。
自分が分かる範囲の機能で何とか作業は出来るので
とりあえず新しいヴァージョンになっても
新しい機能を特に勉強はしてはいませんでした。
ところが最近ネットで紹介されていた機能に
「文字をアウトラインしなくても文字内にグラデーションがかけられる」
というものがあってびっくり。
実際にやってみるとそんなに簡単ではなく
グラデーション自体は先に登録する必要があるようだし
グラデーションの向きを自在に変えられない…と
そこまで試してみて毎日出掛ける本屋さんでノウハウ本をチェック。
ちょうど「CS6・CC」対応本が新刊で出ていたのでぺらぺらっと…
基本的にいろいろな機能を使って目的のデザインを創ることを
各ページで紹介している本です。
ちょうどいい本、と思い
文字加工のページを発見すると
「文字にグラデーションをかけるにはアウトラインしなくてはいけない」
とあって、がっくり。
とりあえず他のページにフォローする内容はないかと探しましたが見つからず…
新刊本だっただけに残念。
こういう本はどなたが執筆しているのかわかりませんが
やはりオフィシャルで本を出してもらわないと仕方ないようですね。
それにしても機能が多すぎる…

ラブリーガル2-2「過去の私にさようなら」 [DTP]

面白い字幕が出ていました。
お話のメインではありませんが
ジェーンの守護天使であるフレッドが
就活のために履歴書を書くという会話で
ステーシーに履歴書の書き方を聞いたというフレッドに
ジェーン「フォントは派手にって言われた?」
フレッド「14級のアクアマリン」
と答える会話、もちろん字幕でです。

残念ながらしっかり聞き取れないのですが
フォントと訳された部分もフォントとは言ってなくて、
僕の確認したかった
「級」という部分は「P=ポイント」と言っているようです。
「14point aquamarine」と答えています。

さて、この数字の表現
「級」というのがわかる人ってどのくらいいるのやら。
もちろん、イラレやインデザを使っている人は
「級=Q」という表現は知ってはいるものの
若い人の中にはその由来などは知らないのではないかと…
もちろん由来だけなら「P=ポイント」でも同じでしょうし
僕もポイントについては知りませんが。

文字の大きさで「Q=級」と表現されていたのは
昔、印刷原稿を作成するときに使用された
文字を表示する機械「写植機」での
文字の大きさが「級」で指定されていたので
今もDTPソフトにはその表現が残っているわけです。
今ではPCがほとんどその代わりをしてしまっているので
若いデザイナーの中でも「級」という表現の由来を
知らない人は多いのではないか、と。
ちなみにPCで一番よく使用されるフォントメーカー
モリサワはもともと写植機のメーカー。

この翻訳者はその表現を知っていて「級」と訳されたんですね。
但し「14ポイント」は「14級」ではなく
20級くらいになりますけどね。

画像補整と切り抜き作業 [DTP]

最近はゼロからの広告制作より
流用訂正とか外部データを入稿用に整える、
といった依頼が増えています。
増えているというより、そう言う作業ばかり、という感も…

今回の依頼は入稿された写真が色調整がされていないようで
全体に暗く暗部のトーンが出ていないのと
切り抜きが綺麗じゃないので
画像を明るくして綺麗な切り抜きにして欲しいということ。
ま、来る仕事は拒まずなのでこういう仕事にもこういう仕事にもお応えしますし
こういう作業は経験しないと馴れていかないので大歓迎。

ということで受けたのですが
依頼者はデータ入稿先(データ整理して面付け作業するところ)に
「そういう依頼は受けない」と断られ
作業をしたデザイナーには「画質調整は専門家の仕事」と断られ、
入稿も夕方に迫った昼の依頼。

僕の考え方も、デザイナーが写真の色調整をするのは範疇ではない、という考え。
何しろ自分の作業場ですら、MACとWINで同じ画像の色質が違い
しかも最近の経費削減で印刷紙の質が落ちている、
と言った理由で仕上がりを想定しての色調整なんて
デザイナーにはまず無理ですからね。

何とか間に合わせたものの、
どうやらすでに色調整が施された画像、
プリントすると気になる部分はあるものの、切り抜きはそれなり。
そして、RGBという印刷を想定していないデータで
さらには低画質の最高圧縮保存…
これはだめです。
こんなデータではデザイナーを擁護できませんね。
専門部分は担当するプロがすべき、だからこそ
デザイナーとしては入稿データとしての責任は持たないとね。

さらに後で気づいてびっくりしたのは
入稿写真がプロカメラマンの撮影による物だったこと。
そういえば以前にもありました。
印刷仕上がりがわからないのでカラー調整はしませんと
素のデータを入稿するカメラマン(さすがにRAWデータではないですが)。
依頼された写真は暗部が潰れ、一度カラー調整がされているので
トーンがほとんどない状態(明るくすると2階調ぐらいになってしまう)。
カラー調整はデザイナーがやったかも知れないものの
元が良くなかったからやったんでしょう。
カメラマンがプロとしての仕事をしなかった、そうも思えます。

DTPの仕事もソフトが簡単に使えることで素人でも簡単に始められるようになり
質の低いデータが増えているようです。
経費削減で「形になっていればいい」的な作品もあるかも。
そうこうしていくうちに、プロの意識で仕事をしている僕らも
十把一絡げにされて信用を落としていく、
という状況は勘弁してもらいたいものです。

フォトショップ海賊版購入者が地裁送致 [DTP]

フォトショップの海賊版をネットオークションで購入し
業務に使っていた代表取締役が地裁送検されたそうです。
ネットで販売した会社員が残していた販売先の記録から
捜査されてのことだとか。
お〜〜!!
ついに購入者が摘発されましたか。
必要だったとはいえ、
会社で海賊版を購入して使うとはねぇ。

海賊版となると正規の保証は受けられないし
トラブル時もメーカーに相談できない、
いろいろ不便な事も多いんです。

なぜかそういった海賊版案内DMはちょくちょく届きます。
全体的に必要ではなくても
あると便利、ないと困る程度のソフトとなると
ちょいちょい気をひかれるのですが
とりあえず我慢してます(笑)。

個人は個人として
高額なソフトはもすこし何とかならないかとは思うのですが
大量に購入する経費がもったいないからと言って会社がそれをやってしまうとね。
とはいえ、メーカーもだいたい、ほとんど市場を独占し始めると
昔程使いやすい、とか購入しやすい、
とかいったサービスが損なわれている感じがします。
相変わらずバージョンアップのたびに使いにくくなったり
使いたくなる機能が付くと
なぜかOSもバージョンアップしないと使えなかったり
いろいろ儲ける手だてがくわえれます。

もちろん、高価だけが理由ではなく
安ければ安いで海賊版は出るとは思うのですが
もう少し正規ユーザーの事も考えてもらえると、ね。

日本雑誌協会が雑誌広告原稿を全面デジタル化して、従来の版下・紙焼入稿廃止と業界各社に呼びかけ。 [DTP]

…別にそんなの入稿側の勝手でしょ、と思うものの
現実にはほぼデータ入稿が進んでいるので、
と別に改めて言う事でもないのではとも思います。

例えば手書きのマンガ原稿も、
多分デジタルスキャンされて
PC上で文字の打ち込みがされてるんでしょ…と勝手に思ってます。
通常の広告に関しては入稿するための紙出しなんて
すでにあり得ませんね。

とりあえず
◎版下データ、ポジフイルム、版下、紙焼きによる送稿は廃止
とするということで、
目的としては「広告の印刷品質の安定をはかるため」だそうですが
別にねぇ、入稿されるデジタルデータの品質が低ければ
結果は同じでしょ、とも思います。
入稿を廃止とうたうより
デジタル入稿には最低限どれだけのデータで入稿する、
といった現実的なことを言って欲しいですね。
そのほうが印刷品質の事を考えていると思います。
ま、とはいえ、現場ではそんなこと今更、ではあります。

デジタル化の目的は
入稿システムのスリム化だと思うんですけどね。
クライアント側からすると、ロゴや図版の入稿に
ネットに使われてる素材でもいい?って聞く程度の感覚。
これじゃ品質上がらないでしょ。

過去のデータが資産として使えるかと言えば
画像に関しては、過去データより大きく使いたければ
改めての原稿入れが必要となります。
オリジナルのポジフィルムや版下データさえあれば
デジタルデータの品質が低くてもスキャンし直せば
いいのでアナログの素材での保管が先々のことを考えると
対応性が高いんじゃないでしょうか。
それに関しては入稿側の責任ですけどね。
とここまで書いてみて思ったのは
デジタルで入稿されれば責任を取らされる範囲が狭まる、
と考えているだけなのかも、というところですかね。

そういえばフォント本が出てました [DTP]

「フォントブック」、
判型は四六判、パソコンの横に置いて利用できるサイズにしたとか。
特に気にしてなかったので、お、出てる、といった感じでしたが。
見開き2ページで基本となる書体を紹介(どうやらファミリーから1書体)
いろいろなメーカーから今発売されているフォントがほとんど載っていそうで
ぶ、分厚い。
ほ、欲しい。

ですが、実のところ仕事には全く必要ないんです、これが。
僕はとりあえずモリサワのパスポートをやってるので
使える書体数は多い方なんですが
入稿先でフォント数を制限されてます。
もちろん、アウトライン入稿は可ですが、後の修正のことを考えると
入稿不可書体を使うとしてもタイトルくらい、ということになります。

個人的嗜好だけで言うと
本文に使いたい書体もあったりするんですけどね。
本文に好みの書体を使ったりしたら
直しのたび元データを開かなきゃならないし
入稿直前に直しでも入ろうもんなら大変なことに…

ということで、買うとしても、もうこれ趣味でしかないです。
しかしねぇ3,000円、高いなぁやっぱり。
とはいえ、これ買う人も限られるだろうから当然の価格の気もするし。
本屋さんに行くたびに立ち読み(立ち見)で我慢するか…
って思ってたら、あら、先日まで平積みだったのに
棚に1冊になっちゃった。
そういえばこの本見かけるの1ヵ所だけだなぁ…

フォントの話 その4 [DTP]

ヴィスタで「辻、錆、厩」の簡略文字が表示されないんですか?
4月1日付の読売新聞に書いてありました。
簡略文字って今打ち込んだ文字ですが(ちなみにMAC使用です)。
ヴィスタを使ってると「辻、錆、厩」はどう表示されているんでしょう。
略字が表示されないので旧字、というか本来の字が表示されている、
と言うことらしいですが。

DTPの仕事をしている僕の入稿先は今現在WINXPが入稿用PCです。
ヴィスタは当然入稿不可。
DTPをやっていると略字がどうこうというより
旧字、外字のほうが困るんですよね。
それが略字が表示できなくなっているなんていいのやら悪いのやら。
なんでそんなことになったんでしょうか。

OCF、CID、OTF、とフォントのタイプが代わるにつれて
表示できる文字種が増え、
以前は作字に頼っていた外字や旧字が表示できるようになった、というのに
通常使われている文字を表示できなくする、って発想は全く理解不能です。

以前はMACの独占だったDTP市場がWINでも可能になり
一般の会社だけでなく出版分野にも浸透し始めたというのに
自分で自分の首を絞めてるようなもんです。
ま、僕はMACのほうが使いやすいので
そういう流れは大歓迎ですけどね。

フォントの話 その2 [DTP]

人の名前はたまに作字をする必要がありますね。
今回も外字が必要になりそうだったので
オープンタイプが使えるかどうか確認したかったのですが、
先方の担当者はDTPのことはもちろん、アプリのことや
フォントのことなどわかるはずもなく
直接、印刷屋さんに聞くことになりました。

ところが、その印刷屋さん、
イラレのバージョンは理解できてもフォントの話がとんと。
先方の担当者も最初「わからないから」、と
現場の実際に操作している人に代わったんですが
その人も何のことやら、という反応。
OCF、CID、OTFの話など遠い話で
モリサワすら知りませんでした。これにはびっくり。

う〜〜む。
どういうことかな?
広告代理店から依頼されると
担当者はある程度理解しているし
その先の印刷屋もきっちり理解している(はず)。
実際、最近はデザイナー自身が
最終の入稿データレベルを理解していない(これも情けない)こともあって
印刷屋さんのスキルもアップせざるを得ないはずなんですよ。

といいつつ、どこの入稿もフォントに関しては
ほとんどアウトラインデータをいれるので
もとがOCFでもCIDでもOTFでも関係ないとも言えますが
まさか知識がないとは思いませんでした。

アウトライン前のデータ自体は
入校後に少しの直しがあった場合
印刷屋さんが対応することも多くて
そのためには修正可能なデータでないと困るから
確認が必要だったんですけどね。

とりあえずCIDでも対応できた旧字だったので
古いバージョンのままでOKでしたが…
昔はそれぞれがプロの仕事をしていたはずなんですが
不思議な状況です。