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イラストレーターの悲しい業界事情…というネット記事 [イラスト]

最近ネット上で「絵描きます! イラストのお仕事募集中」と
告知を出していたイラストレーターに
「料金を請求された、金がかかるならプロフィールに書いとけよ!」とかいう
まったくもって信じられない発言がありました。
ネットの中ってこういう無知な輩ばかりなので気をつけなくてはいけませんが
無知を装っている輩も多いのでなお注意が必要です。

無知ならば「お仕事」というものを理解していないということでしょう。
しかも1,500円とか言う請求額、頼んだのは
アルバイトすらしたことのないガキではないのかと…
ま、その内容はすでに読んでいたので
「こんな奴がいるんだなぁ」と呆れていただけなのですが…

気になったのは「イラストレーターの悲しい業界事情」という記事。
低賃金、安い報酬で働かされている、と言った内容なのですが
う??む、なんとも言い様がないのですが、あたっているようで外れている、という感じ。
よくアニメーターの給与事情が取り沙汰されますが
彼らは勤め先で仕事を任され徹夜とかしてまで作品を完成させても
貰える報酬は雀の涙、ということで悲惨な仕事環境なのです。

かたやプロの「イラストレーター」として仕事をしていれば
仕事毎で報酬はまちまちですから、当然「見積もり」で納得しないかぎり
受注することはありません。
事務所所属であっても同じことで「指名」で仕事が来るとしたら
更に強気に出られるわけです。
事務所でイラストレーターとしてバリバリ働いているのに
雀の涙のような給料だというのなら事務所を辞めたほうが良いでしょう。
自分指定でバリバリ仕事が来ていたのか
誰が描いても良い半端仕事だったかが分かるはずです。

問題なのは以前より仕事が少なくなっている依頼状況。
遠い過去にイラストレーターが花型職業として取り上げられ
トップイラストレーターが名を売っていた頃がありました。
今は名を売ったその人達ですら仕事を依頼されることは少ないでしょう。
原因の一つはデジタル制作が主流になってからフリー素材が増えたこと。
経験のいるプロ仕様の道具を使わなくてもイラストが描けてしまうようになり
プロとアマの境目がわかりにくくなったこと、とかとか。
報酬の高低はどの業界でもあることで
誰もが描けるようなものならどんどん安くなるでしょうし
名前の売れた人のオリジナル作品となれば
芸術作品と同じでいくらでも高く値付けが出来るでしょう。

実際、名前が売れていない人の中にトップレベルの技術を持った人はわんさかいますし
有名なのにデッサンすら整っていないプロもいます。

実はイラストレーターやコピーライター、カメラマンとかいう職業は
誰もが「自称」でも何の問題もない職業です。
資格とかあるわけでもありませんからね。
それでも才能があって、仕事さえあればそれなりに稼げるはずです。
仕事さえあればね。

やっとiPadProとApple Pencilを手に入れました [イラスト]

期待したほどの描き心地ではありませんでした。
ちょっと期待しすぎましたかね。
iPad画面のツルツル感は遺憾ともしようがないので
想像すべきだったかもしれませんが
インチュオスを店頭で触れた時には
そんなに感じはしなかったと思います。
価格的には当然か…とりあえず馴れるしかありませんが
とはいえ、ケント紙に描くのとアート紙に描くのと
どっちが良いかといえば…ね。
それでも考えてみれば昔と比べたら雲泥の差ではあります。
鉛筆で紙に描くようにシャカシャカ動かしてもちゃんとついてきます。

まだまだ馴れて上手くいくような気もしませんが
とりあえずツル紙に書いてもその先から出てくるのは
鉛筆だったりインクだったり水彩だったりするので
その辺りの感覚を馴染ませるしかないのでしょうか。
何よりすでにiPadでイラストを描いている人は多くみえるのですから
こんなところで躓いているわけにも行かない。

アプリに関しても有料・無料いくつか使ってみましたが
それぞれに色々と違和感。
よくみんなこんな状況で描けるものだと感心します。
今のところパステルが一番書き心地がいい感じ。
ペンで描くとどうしても線がふらつきますね。
ま、紙で描いた時もそうだったんで
よほど描き込まないといけないですかね。

水彩の筆の感じもどうもイメージに合わないようです。
これに関してはペインターとかでは
アナログに近かったので無料アプリにそこまで望むのが酷なのかと…
有料と言ってもiPad用で700円ちょっとですからね。
4〜5万するソフトと比べるのはお門違いでしょうね。

ま、とりあえずたくさん描きこんでみるしかないでしょう。
問題は馴染む前に飽きてしまわないか心配(笑)
流石に飽きて埃をかぶせるような金額でもなかったので
それはしないつもりではありますが。

なんてつらつら書きながら動画を見ていたのですが
画像にバックの画面が見える…なにかと思ったら焼きつきのようですね。
そういえば以前から時々見えていましたが
何故透過するんだろう、位に思っていました。
こんな状態に簡単になるんだ、びっくり。
今までのiMacでは見た記憶がありません。
で、アップルの対処法はというと
画像ソフトで白い画面をしばらく表示させろ、と、おいおい。
えらく素人発想ですが、他の液晶ってこんな状況になることがあるんですかね。

…と焼き込みのもととなったフォルダを閉じておいたら
2時間後くらいには消えていました…ふむ。
壁紙やフォルダが焼き付いたようには見えませんが
なぜ開いたフォルダだけ焼き付いたんでしょう、不思議だ。

はてさて誰が仕掛けているのやら [イラスト]

最近見たネットの記事に「石に動物を描く」というものがあって
ざっと読んだところによると
拾ってきた石を削ったりして加工することなく
形をそのまま活かして立体的な動物を表現するということのようです。
確かにリアルで元のフォルムを上手く活かしているので
作品としても素晴らしいものではあるのですが…

はて?
ストーンアートという分野はかなり古くからあって
すごいと評されたレベル的な作品も
過去にいくつか目にしています。
では何故今更これが取り上げられたのか…

ま、一つには
純粋絵画の歴史は学校で学んだり
普通に美術館や、画集などで目にすることができるものの
ストーンアートとなるとマニアックな絵画表現になるので
目にすることが少ないことが理由の一つですかね。
新しい作品として初めて目にすれば
そういう表現方法の歴史は無視して
その発想に先に驚いてしまうという残念なこともあるわけですね。
もちろん描画技術も高く
単に作品として評価されれば良いのですが…
今のところ描画力と発想と併せて評価されているような気がして
なんとも残念。
ま、よくあることですけどね。

ドリュー・ストルーザン ポスターアート集 [イラスト]

一瞬迷いましたけど、ちょっと安かったこともあって買っちゃいました、ふふん。
こちらは40作品ほどのポスター集なんで
作品を見て、デヘヘと喜ぶ僕にはたくさん作品が載っているあっちのほうがいいんですけど
こっちはなんとたくさんのラフ案も載っている〜〜やっほ〜

マッドマックスのサンダードームがモノクロラフだけあるので
見たことないけどと、読んだらラフ段階でボツ、とか。
しかも不思議なタッチだったのでラフのせいかと思ったら
彼ですら「変わったタッチで」と要求されることが多い、のだとか。
どのあたりで有名になっていたのかわかりませんけど
彼ほどの知名度なら
あのタッチを要望して依頼するのが当然だと思っていたんですけどね。

インディ・ジョーンズのポスターに関しては
アメリカ国内の人はあまり見たことがないはず、ということで
海外向けのポスターとして採用されているのだとか。

ふむふむ、とこんなことが作品ごとに書いてあるので
迷いつつも買っちゃいました。
それにしてもサムネールではなくラフ案が何枚もあって
カラー作品も数点あって世に出ているのは一つだけ。
いや、そんな仕事したことない。
サムネールなら何案でも出すけど決まれば2、3案のラフで
カラーリングは一枚でしょ。
もちろんカラーリングの後ゴロッと変わることはあってもね。

他に建物を誰かが描いたようなことも書いてあって
ポスターイラストでも分業してる?なんてのもありましたが
ちゃんと読みきってないのであとは時間をかけて読むつもり、わくわく。
ま、こういうのを読めば読むほど描く気が失せるから
本当は読まないほうがいいんだけどね。

ドゥルー・ストゥルーザン作品集 [イラスト]

うぉ〜〜欲しいぞぉ〜〜3,400円。
最近、本を買っていないなぁ。
MAC本やら料理本やら少しずつ欲しい本が溜まりつつある。
月刊だったりするとそのうち買えなくなるぞ〜〜
作品集も何故か一冊しかなかった…う〜〜む。
迷った分隅から隅まで見ては来ましたが…欲しい(ぼそっ)
…翌々日には10冊ほどに増えていたので
まだまだ悩む時間はある…
とはいえ、売れるのだろうか?
逆に心配。

写真みたいな鉛筆画 [イラスト]

写真だと思ってみていたものが鉛筆画と聞かされて驚く。
もちろん、その技術・努力には驚かされるのですが
それが作品として表に出てくることにはどうしても「?」が付いてしまいます。
デッサンを学んだり美術学校に行った人は誰でも経験していると思うのですが
あれは画力を学んでいく上での一過程に過ぎません。

TVを見ていたら突然出てきたのが写真のように描く鉛筆画。
さすがに息子も「すっげぇ」と発していました。
ま、一見すればそういう驚きがでるのは当然。
でも昔のように写真機器のレベルが低い時ならいざ知らず
PCやアプリの発達で写真の表現が本物以上に引き出せる時代、
写真のように描けた鉛筆画にどんな意味があるのやら…
と思って見ていたらなんと200万で売れている、とか…へ?

ま、それを満足する人がいるのなら提供すればいいですけど
不思議ですねぇ。
テレビでは動画を見ながら描くとか言っていましたが
静止していたので出力すれば済むこと。
プリントアウトされた画像を全く同じように鉛筆で表現する場合
自身の技術を上げるために描くのであれば
目で見て紙の上に写していくことで対象物を見る→描くという作業を
身体にしっかりと覚え込ませ、自分のイメージした絵を
しっかりカタチに出来る技術をマスターする。
それが、金を稼ぐことが目的であれば
プロジェクターで紙の上に映し出したりしてトレスしたりもします。
あとは時間をかけて会得した技術で鉛筆による陰影表現をするだけ。

番組から依頼されて仕上げた絵を見れば
やはり技術的にはデッサンを学ぶ学生のレベル。
本当に購入する人がいるのかはどうにも眉唾物ですね。

話は変わりますがある番組で肖像画を生業としているらしい画家さんが出ていました。
なんと100号サイズで2,000万円だそうです。
写実画なので写真との違いをとくとくと語っていましたが
もっともらしく聞こえつつ、絵ならでは表現というのも過去の話で
フォトショップなどを使えばなんでもできる時代です。
しかも絵自体は特に抜きん出たほどの凄さもない。
どこの業界でもそうですが営業力のほうが必要だったりするのでね。

本人に会わなければしっかりと表現できない、というのは
似顔絵を描く人ならだれでも感じることで
取り立てて言うほどの発言ではないですが
確かに会えずに描いた被写体のレベルは低い。
それにしても羨ましいなぁ。
誰にでも描けるのに誰にでも金儲けのチャンスがあるわけじゃない…

やっぱりやる人はやるんだ [イラスト]

あらま、ついに「笑っていいとも」が終わってしまいます。
視聴率がどうのこうのとは言われていたし、
下らない企画でも見慣れていた番組だったので
ずっと楽しみに見ていたんですけどね。

ま、それはさておき、今回番組内で紹介されたのが
「スマホで名画を描く人」
スマホでイラストを描く…は
タブレットに馴れなかった僕がスマホならと
スマホを手に入れた時点で無料お絵描きアプリを試してみましたが
即あきらめたもの。

すでにiPadでイラストを描いたり
スマホでイラストを描いたりする人は
YOUTUBEなどで見聞きしていましたが
地上波で目にしたのは初めて。
芸大を出ているとかで基礎がしっかりしているので
模写された作品もしっかりしたものです。
作品として出力されていた物はB3(?)程度でしょうか。
あれもスマホ画面で分割して書こうとするとかなり手間かと思いますが
通勤電車内で5〜6時間、とか。
すごい…僕も試してみたいところです。
アプリは450円と言うことでPhotoshop Touchでしょうか。
だとすればフリーアプリとは格段に使い勝手が違うとは思いますが
安いとは言え、購入して使わなくなるのも悔しいので
やはりフリーアプリで多少は作品を書き上げたいところですね。
う〜〜む。

作品に対する「古くさい」という感じ方は育った時期の違いと思っていたのですが [イラスト]

あるバラエティ番組で
若手の女優さんが描くキャラクターイラストがどれか、を
番組のMC二人が選ぶ、というコーナー。
3枚のうち他の二人は女優さんよりかなり年上の女性芸人と
番組のスチル撮影をする年配のカメラマン。
絵が提示された時には普通に正解通り見えたのですが
番組からは「ゲスト女優のとんでもない感性」という振り。
ならば、と考え始めて混乱してしまいましたが…
見た目まともすぎるから番組を面白くするための演出だったのでしょうか。

とはいえさらに驚いたのは、
この作品の中ならこれが一番若いタッチ、と
普通に思える当人の作品に対して
MCの二人が「昭和の絵」だとか、
これを若い女性が描いたら驚く、と言った言葉が出てくる…
これが全く理解できませんでした。
この番組はMCが勝手に振る舞うのでその適当ぶりが番組の持ち味なんですが
その発言だけはどう考えても理解できませんでしたね。

いくら感性が変わってきたといえ、
昭和の漫画絵とちょっと前のパステルイラストを比較すれば
誰が見てもどちらが若い感性か一目瞭然なのに…

そうして考えてみれば結局
MCの適当発言が面白いこの番組も
台本ありきだったと言うことでしょうか。
それともMCの感性が完璧にずれているということ?
どっちもありそうだなぁ

日暮修一氏が亡くなられたそうです [イラスト]

日暮修一氏が肺炎のため死去されたそうです。
75歳、まだまだ早いですよ。
もっとたくさんの似顔絵を見たかったのに…残念です。

ビッグコミックの表紙は昭和45年からだそうで
病気で作画を続けることが出来なくなり
昨年から別のイラストレーターに交代していましたが
氏が戻ることを期待してか同様に似顔絵で続けられていました。
その方も著名なイラストレーターなんですが
残念ながら日暮氏の温かなタッチとは異なり
表紙絵が変わったときにはがっかりさせられました。

そういうわけで、病状も伝わってこなかったけど
いずれ戻られるんだろうなぁと漠然と受け止め、
早い復帰を期待していたのですが13日に帰らぬ人となってしまいました。

それにしてもビッグコミックの表紙は40年も続いていたんですね。
確か表紙イラストが日暮氏になったのも
創刊からイラストを描かれていた伊坂芳太郎氏が
亡くなられ、その後任としてスタートしたかと。
他にも「ラピタ」の表紙絵とか
漫画チックなカットや書籍の表紙絵など
ほのぼのとした温かなタッチが魅力でした。

僕はリアルなイラストが好きなんですが
余り写真ライクになってしまったり
冷たい感じのイラストは好きではありません。
日暮氏のイラストはリアルなんだけど
氏独特の温かな雰囲気に包まれる
心地よい似顔絵でした。
できればもっともっと沢山の似顔絵を見せてもらいたかったです。

ご冥福をお祈りいたします。

写真との区別が付かない絵を描く技術 [イラスト]

TV番組で写真にしか見えない絵を
10枚の中から1枚見分けられるか、という対決をやっていました。
最後2枚を残し、残念ながら絵の方を選んでしまい
写真の専門家が負けてしまいましたが、
2枚になった時点でどちらが絵かは見当が付きました。
もちろん現物は見ていないので100%自信を持ってではありませんが…
写真の専門家は対決までどういった絵が出てくるのか知らされていなかったようで
ピースで制作した絵にもあまり馴染みがなかったようです。
敗因はそのあたりですね。

それにしてもすごい技術です(描く技術)…が…
僕もリアルなイラストは描きたくて大好きなんですけど
写真そっくりな絵を描く…つまり元写真と同じものを描くのは「?」となってしまいます。
もちろん、優れた漫画家やイラストレーターのように
全くの創造、頭の中で創ったものを写真と見間違う絵にするのは別。
確実にクリエイティブがありますからね。

残念ながら番組を最初から見ていなかったので
どんな場面で利用されている技術なのかは分かりませんし
創造物を描くこともあるのかも知れませんが
番組で対決されたように写真を元にして
写真と同じものを描いたり、元があるものを構成し直す程度のことであれば
今のデジタル技術で確実にアナログ以上のものが出来ます。
デジタル技術が発達していなかった頃には
写真の修正技術として必要とされていた技術ですが
今ではすでに存在しない俳優の映像を生み出すことすら可能なデジタル技術。

…などと言いながらまだ自分的にはアナログにこだわるのですが
どうもそのあたりがもやもやして仕方がないですね。
思い返してみれば、ずっと以前は
絵筆だけでリアルに描くことが正当と思い
ブラシのイラストは道具に頼っている、と思ったのが
今はCGイラストにたいしてブラシはアナログイラストのいう認識です。
CGイラストとは言っても微妙な修正には人の手先、判断によって仕上げられます。
ゴールは最後までコンピュータが仕上げる、となるんでしょうね。